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【桜盆栽】花が咲いたら、花がら摘みをしましょう。

昔から日本人にこよなく愛されている桜の木。

蕾の状態から満開を迎え、花が散るまで
一部始終を生活の中で楽しむことができるのは
盆栽ならではの贅沢な楽しみ方ではないでしょうか。

 

そんな桜盆栽を長く美しく楽しむために
花後には「花がら摘み」という作業が必要です。

花がら摘みを行うことで、結実にともなう
体力の消費を軽減できます。
結果として翌年の花付きも良くなります。

 

特別なテクニック等も必要ありませんので
このページをご覧のうえ実践していただけますと幸いです。

 

なお、花がらを摘まずにそのままにしていると
花弁が散った後に膨らんで実がなります。
実をつける際には栄養分を使うので
翌年に咲く花芽をつける力が衰えてしまいます。
忘れないうちに摘み取るようにしましょう。
旭山桜や富士桜、御殿場桜など品種を問わず同じことが言えます。

 

そして、花がら摘みのあとは
肥料や活性剤を与えると
体力回復の効果もあり効果的。
可能であればぜひ与えてください。

 

※「花がら」とは、花が咲いた後にしおれてしまった花の事です。

 

では実際に画像で解説していきたいと思います。

 

まずはカットする場所の確認。

画像の緑色の茎部分をカットします。

ちょきん!

※撮影時の関係上、まだ鑑賞可能な花を切っています。

 

実際には、桜の花がしおれてきたら
花がらをつんでください。
花が散る姿もまた、桜らしい風情があります。

 

花がら摘みの解説は以上です。

 

簡単な作業ですが、見た目も美しく保ち、
樹木にとってもいい効果がありますので
ぜひ実践してみてくださいね。

花後にはしっかり花がらを摘み
翌年の開花に備えましょう。

石木花の植え替え

  • 01
    表面のコケを取り、鉢から株を抜きます。その後、根をほぐしながら古い土を落とします。
  • 02
    不要な根を整理します。長く伸びた根を半分くらいに切り、太くて強い根はもとの方から切ります。
  • maintenance_3
    新しい鉢にどう植栽するか、鉢映りを確認しながら姿勢をきめます。
  • maintenance_4
    鉢底に水抜きネットを敷き、盛り塩の様な感じで土を敷きます。その上に株を入れ、すき間に土を入れていきます。
  • maintenance_5
    竹ぐしなどで用土を突いて、根の間にもすき間なく土を入れていきます。
  • maintenance_6
    土の表面をならし、上からたっぷり水を浸して出来上がり。1週間程度は半日陰の涼しい所で管理し、その後苔を植栽します。

苔の張替え

  • maintenance_7
    苔にしっかりと水を含ませた上、鉢にあわせてはみ出た部分をカットします。
  • maintenance_8
    苔を手で割り、木の幹をはさむ様にして張りつけます。
  • Print
    竹ぐしなどを使って、縁の部分を綺麗に収めていきます。
  • maintenance_10
    全体を自然になじませ、汚れをふき取れば出来上がりです。

剪定の基本

IMG_4832

石木花は、育てていくうちに枝葉が伸びていきます。そのまま大きく育てたり、お好みで枝を切って楽しんでみましょう。最初は、どこを切ったら良いか判断しづらいとおもいますので、以下を参考に挑戦してみてください。

忌み枝の剪定

まずは、樹の形を乱す「忌み枝」と呼ばれる不要な枝から剪定をしましょう。

  • sentei-01
    交差枝
  • sentei-02
    逆さ枝
  • sentei-04
    立ち枝
  • sentei-03
    下がり枝
  • sentei-05
    かんぬき枝
  • sentei-06
    突き枝
  • sentei-07
    平行枝
  • sentei-08
    わき枝
  • sentei-10
    車枝
  • sentei-09
    かえる叉枝

芽摘みと葉刈り

石木花の小さな樹で、枝ぶりや密に茂った葉をつくるために重要な「芽摘み」と「葉刈り」の基本を覚えましょう。

  • sentei-11
    芽摘み1回目
    (4月以降)
  • sentei-12
    芽摘み2回目
    (5月以降)
  • sentei-13
    葉刈り
    5〜7月初旬
  • sentei-14
    芽摘みと葉刈り後

花が咲いたときは

樹種によっては花がよくつくものがあります。花芽がつき、かわいらしく咲いたときの達成感や喜びはかけがえのないものです。ゆっくりと楽しんでみてください。ある程度花を楽しんだあとは花がらを摘むようにすると、また次のシーズンに花をつけてくれます。

落葉樹の特徴について

淡い新芽の芽吹きから緑葉の色の移り変わり、そして紅葉、落葉、寒樹と季節ごとに変わる葉の表情や枝ぶりの美しさが魅力です。

四季の管理

◯春先、芽吹きの季節は、冬から一変して水の吸い上げが活発になります。乾きに注意してこまめにお水をあげましょう。
◯春~秋の間は月に1回程度肥料を与えるようにしましょう。
◯夏場は強い日ざしを避けて、風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。青々と茂った葉には、水やりは朝夕の涼しい時間帯にあげるのが基本です。
◯秋は葉が鮮やかに色づく紅葉や黄葉の季節。室内で管理するよりも、外で管理して気温の変化を感じさせることが、美しく色づかせるコツです。
◯冬、色づいた葉を落とす姿に風情を感じます。春にしっかり芽吹かせるためには、植物に冬を体験させなければなりません。12~2月の間は、外に近い場所で管理して冬を体験させてあげましょう。葉を落としたら肥料は必要ありません。

常緑樹の特徴について

常緑樹とは四季を通して常に緑の葉を保っている樹木です。緑恋しい冬の季節でも、青々と葉を茂らせて目を楽しませてくれます。また、花や実をつけやすい木が多いのも常緑樹の魅力のひとつです。

四季の管理

◯春は芽吹きの季節です。
◯新芽が伸びすぎるようでしたらお好みで剪定して形を整えます。
◯成長期なので、水を欲しがります。こまめに水をあげましょう。
◯葉が青々と茂り、生命力を感じる季節です。
◯外で陽の当たるコンクリートの上に放置したり、風が強い場所に置いたりするのは避けてください。熱や過度な乾燥により植物が弱ってしまいます。
◯古葉は取り除き、スッキリさせてあげましょう。
◯植物の水上げが最も活発になる季節ですので水切れには注意しましょう。環境によりますが、朝と夜に一回ずつ与えるのが目安です。
◯うまく育てれば、木の種類によっては鮮やかな実がなります。
◯実をつけるコツは、春先からしっかり肥料を与え、花を咲かせることです。

◯冬でも緑を楽しめるのは常緑樹ならではの魅力。
◯基本的に寒い季節(外気温が10℃以下)は室内で管理するようにします。
◯気温の低い環境が続くと一時的に葉を落とすことがありますが、春にまた芽吹きます。枯れてしまったわけではありませんので長い目で見守りましょう。