
静寂なのに饒舌。
硬質なのにやわらか。
無機質なのにあたたかい。
庭園や寺院に見る
日本伝統の美を
担ってきた〈石〉には、
人の心を大地に繋ぐ
自然のちから、
宿っています。
やがて幹は太く
やがて枝は伸び
やがて根は地を這い
やがて葉は生い茂る。
ひとつとして同じ色はなく
ひとつとして同じ形はない。
〈木〉は、生命の奇跡そのもの。
自然の美そのものです。
〈花〉は極み。
〈花〉は結晶。
〈花〉は刹那。
〈花〉は永遠。
〈花〉は夢。
巡る季節がまた巡って
自然が自然のままに
移ろいゆくこと
語りかけてくれるでしょう。