水伝ふ
磯の浦廻の
石上(いそ)つつじ
茂く開く道を
また見なむかも

万葉集巻第二 一八五

ヤマツツジ

楕円形で、光沢のある深緑色。冬になると昨年の古葉だけ赤く色づき、落葉します。半落葉樹なのですべての葉を落とさず、最低限の葉を残して越冬します。
4~6月頃に赤紫色やピンク色の花を咲かせます。
花後に結実しますが、そのままにしていると翌年の花付きが悪くなります。
耐寒性
水やり
日光
肥料
日本各地の山野に自生するヤマツツジ(山躑躅)は、春の山野を鮮やかに彩る代表的な樹木です。その花の美しさから、古来より人々に愛され親しまれてきました。冒頭の詩も万葉集から抜粋したもの。約1200年以上昔の人々も同じくこの花を愛でていたのですから、感慨深いものがあります。現在は全国各地にツツジ公園があることからも、いかに愛され続けているかが伺い知れます。

山ツツジは原種(野生種)ですので、どことなく野趣のある佇まいが魅力的です。
ヤマツツジの育て方

【置き場所】
日当たりと風通しのいい場所を好みます。夏の高温時は直射日光や西日が葉焼けの原因になるので、半日陰の涼しい場所で管理しましょう。冬は屋外か、それに近い場所(凍結しない所)で冬を体験させ、植物のバイオリズムを整えてあげましょう。その際、寒風や霜からは保護します。寒さによって昨年の古葉が紅葉して落葉しますが、翌年にはまた芽吹くので問題ありません。

【水やり】
乾きすぎない様に注意しましょう。春は1日1回、夏は朝夕の1日2回、秋は2日に1回、冬は2日に1回が目安です。

【肥料】
肥料はよく好みます。月1~2回を目安に液肥を与えますが、開花前の1~2月・花後の5~6月・越冬前の9~10月は週1回を目安に施肥します。
※石木花推奨「バイオゴールド ヴィコント564」を基準にしています。市販の液肥等は種類によって与え方が異なりますので、ラベルをよく確認して与えましょう。

木々の小話
  • ツツジという名前の由来。

    漢字の「躑躅」は、立ち止まると言う意味を持ちます。山野に咲き誇るツツジがあまりに美しいので、立ち止まって見とれてしまう事からこの字が用いられたそうです。

    また、ツツジという名前は「続き咲き」や「綴り茂る」という言葉が由来とされています。
ヤマツツジの詳しいお手入れ

【花がら摘み】
花が咲き終わったら、忘れずに花がらを摘み取ります。花がらを摘むことによって無駄な体力の消費を防げるので、病気に強くなり、花付きも良くなります。このとき、傷んだ葉や枯れた枝葉を取り除いてすっきりさせてあげましょう。

【元気に育てるコツ】
〇花後や夏など、体力を消費したり暑さで傷んだりしやすい時期には、活性剤と液肥を与えると活性が落ちるのを防げます。また屋内管理の時間が長いと徐々に元気がなくなってしまいます。その場合にも効果的。

〇基本的に屋外管理が向いています。