なだれ咲く
つつじのいろの
燃えたちて
みやまきりしま
朝露のなか

雪 - 長沢美津

深山キリシマ

楕円形で、光沢のある深緑色をしています。
冬になると昨年の古葉が落葉します。
おおよそ、4~5月頃に赤紫色やピンク色の花を咲かせます。大変人気の樹種ですので多くの品種が生まれています。
花後に結実しますが、そのままにしていると翌年の花付きが悪くなります。
耐寒性
水やり
日光
肥料
ツツジの仲間で、九州の火山性高山地域にのみ自生している日本固有種です。名前は自生地のひとつである霧島岳から冠したもの。

葉が小さくて花付きがいい上、丈夫な性質を持った樹種で小品盆栽としても人気があります。気品のある花を枝先いっぱいに咲かせた姿はとても美しく、花期も長いので見ごたえがあります。
深山キリシマの育て方

置き場所

基本は屋外管理です。日当たりがよく風通しのいい場所を好みます。日によく当てると花付きが良くなりますが、夏は半日陰に置いて強い直射日光が当たらないようにしましょう。冬は外か、外に近い環境で一定期間は寒さを体験させましょう。

屋外の場合

基本的に日当りを好みますので、直射日光でも問題ありません。気温が高く日差しがきつくなったら半日陰に移したり、よしずなどで遮光して乗り切りましょう。日当りのいい方が翌年の花芽をつけやすくなりますが、水切れさせてしまうと弱るので、「水切れにならない程度」の日当りを確保しましょう。柔らかな風や、優しい雨は植物を十分にリフレッシュさせてくれます。

「春・秋」

日当たりと風通しのいい環境で育成しましょう。特に春は新芽が芽吹く大切な時期。良い環境で芽吹いた葉は丈夫で健康的になります。

「夏」

夏の強い直射日光は葉が傷んだり、枯れたりする原因となるので明るい日陰やに移動するか、すだれや遮光ネットで直射日光を遮るなど工夫が必要です。

「冬」
屋外越冬で問題ありませんが、乾燥が厳しい地域では寒風や霜から保護できるムロや半屋内(寒い場所)などで管理します。10~5℃以下の環境を約3か月ほど体験することで春に美しい花が咲きます。

→植物の冬越しについて

屋内の場合

屋内で管理する場合、可能な限り日当りのいい場所で管理します。また、風通しの確保が重要になります。とはいえ、通年屋内管理では丈夫に育成するのは困難です。できるだけベランダやバルコニーなどで日光や雨風に当ててあげましょう。

また、エアコンの風 が直接当たる場所や、直射日光が長時間当たるなど極度に気温の上がる場所は避けます。

「春・秋」

窓辺など、日当たりと風通しの良い環境で育成しましょう。

「夏」
窓辺に置く場合には、レースのカーテンなどで直射日光をやわらげてあげると良いでしょう。夏場は乾きやすくなるので、水枯れにも注意が必要です。また閉め切った部屋で高温になると蒸れてしまうことがありますので注意します。

「冬」

しっかり冬を体験させる必要があります。暖房の効いていない場所など寒いところで管理すると、気温の変化で紅葉が促されます。しっかり落葉させてなくてはいけませんので屋外管理が理想ですが、氷点下の日が続く場合は屋内の寒い場所等で管理しましょう。10~5℃以下の環境を約3か月ほど体験することで春に美しい花が咲きます。

→植物の冬越しについて

水やり

3~9月の成長期は水吸いが旺盛なので水切れには注意しましょう。乾燥は嫌います。特に春~夏はたっぷりあげましょう。水やりの目安は、春秋は1~2日に1回、夏は1日1~2回、冬は3~4日に1回ですが、乾いていないときは無理に上げる必要はありません。

また、暑い時期の葉水は、葉の乾燥防止や害虫予防に効果的です。朝や夕方に霧吹き等で与えるといいでしょう。また、乾きやすい時期は腰水も有効な方法です。

みずやりのタイミング

腰水について

肥料

肥料は4~6月、9~10月は週1回を目安に液肥を与えます。その他の月は月1~2回を目安に与えるようにしましょう。しっかり施肥することで健康に育ち、花芽を付けやすくなります。(バイオゴールド ヴィコント564を基準にしています。)

※市販の液肥は種類によって与え方が異なります。ラベルをよく確認して与えましょう。
※固形肥料の場合、コケを外して上記の期間は月1回を目安に与えます。

病害虫

ハダニ・アブラムシ・などが稀に発生します。発生した場合は専用の殺虫剤を散布しましょう。

深山霧島(ミヤマキリシマ)の仲間

サツキ、ヤマツツジ、コメツツジなど多数。

木々の小話
  • 深山霧島の行く末

    自然界のミヤマキリシマは「火山活動で生じた厳しい環境でのみ、優位的に生息できる」という特徴をもっているため、生息地域の森林化が進むとやがては絶滅する運命だと言われています。

    とは言っても鉢植えでは育成しやすい性質ですから、消えゆくということは無いでしょう。私たちの手元で、大切に生かし続けていきたいですね。
深山キリシマの詳しいお手入れ

ミヤマキリシマ(深山霧島)に適した用土

一般には赤玉に鹿沼を足したもの、また、砂や腐葉土を混用したもの使用します。なお、【石木花の土|酸性】【石木花の土プラス】が適合します。

植え替え

若木は2~3年に1回、春の花後または秋に植え替えます。

樹形を維持する方法

剪定

新葉が展開する5~6月を目安に、その年伸びた葉を2枚程度残して剪定(カット)します。枝が間伸びするのを防ぎ、樹形をキープします。伸びなかった場合はそのままでも大丈夫です。

花がら摘み

花が咲いた後には、忘れずに花がらを摘みすっきりさせてあげましょう。

花がら摘みについて

育成のポイント

◯水を好み、特に花の時期と新葉の時期は乾きやすいので要注意。朝に水をやっても夕方乾いてしまうようなら置き場所を工夫し、できるだけ涼しいところで管理しましょう。どうしても乾いてしまう場合は腰水がオススメです。

※腰水の常用はNGです。あくまで暑い期間限定にしましょう。

◯植物に四季を体感させてあげることで末永く健康的に育成できます。屋外管理推奨ですが、少なくとも冬は寒いところでしっかり落葉させましょう。

◯古葉は紅葉したあと落葉しますが、これは越冬のために必ず必要なことです。通年暖かい屋内では四季を見失い、落葉も出来ずに弱ってしまいます。

◯肥料を好みますので、定期的に与えましょう。しっかり与えることで翌年の花付きがよくなります。

◯屋内管理の場合は日照や風通しの条件が悪く、元気がなくなりやすいです。その場合は「活性剤」を定期的に与えることでより健やかに育成可能です。

肥料・活性剤