昼は咲き
夜は恋ひ寝る
合歓木の花
君のみ見めや
戯奴さへに見よ

万葉集 巻八 紀女郎

姫ネムノキ

葉は羽伏複葉で、夕方になると葉を閉じます。
桃色の美しい花を咲かせます。花期は6~9月。
弓形の実をつけますが鉢植えでは結実し難い様です。
耐寒性
水やり
日光
肥料
小ぶりな葉が可愛らしい姫合歓木は常緑性で、冬も可愛らしい葉姿を楽しむことが出来ます。6月以降は金平糖のような蕾をつけ、桃色の花を咲かせます。その姿は花火のような華やかさと儚さを併せ持ち、印象に残る美しさ。

また通常のネムノキと比べて、花も葉も小さいという特徴があります。繊細な佇まいですが実際には丈夫で育てやすく、気軽に親しみやすい樹木と言えます。
姫ネムノキの育て方

置き場所

日光浴が大好きです。

屋外の場合

柔らかな風や、優しい雨は植物を十分にリフレッシュさせてくれます。夏は日差しが強く乾燥の原因となるので注意が必要です。

「夏場」

基本的に日光をこのみますので、通常屋外で日差しに当てているなら問題ありませんが、日陰から急に日向に出すと強い直射日光によって葉が傷んだり枯れたりすることがあります。小さい鉢植えの場合、夏の直射日光は乾燥しすぎる原因になりますので、すだれや遮光ネットで日差しを遮るなど工夫しましょう。

「冬場」
寒さにはあまり強くありませんので、寒風や霜から保護しましょう。基本的に屋内で管理することをオススメします。

屋内の場合

屋内で管理する場合、日当りの確保が最も大切な要因です。窓辺など日当たり良い場所で育成しましょう。

「夏場」
窓越しでしたら、夏の日差しも問題ありません。明るい場所で育成しましょう。たまに屋外に出してリフレッシュさせてあげるのも効果的です。

「冬場」
比較的暖かい場所を好みますので、屋内の日当たりの良い場所で育成可能です。しかし暖房の風が直接当たるような場所や、暖かすぎる場所は避けましょう。基本的には肌寒いくらいの環境で「冬を体験」させてあげた方が植物に優しい管理となります。0度を下回ると枯れるリスクがありますので5~15度くらいが理想的。

水やり

季節によって水の吸収は異なります。基本的には乾いたのを確認してから、たっぷり与えます。成長期の春~秋は乾きすぎないように管理しますが、冬は少し乾き気味の管理が向きます。水やりの目安は、春秋は1~2日に1回、夏は1日1回、冬は2〜3日に1回です。また、暑い時期の葉水は、葉の乾燥防止や健康維持に効果的です。朝や夕方に霧吹き等で与えるといいでしょう。※水やりの目安はあくまで「目安」です。環境によって乾き方が違いますのでよく観察して判断しましょう。

水やりのタイミング

肥料

春と秋は2週に1回ほど液肥を与えます。 ※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。 ※置き肥の場合は春と秋に月1回、固形肥料を与えます。ネムノキはマメ科の植物ですので痩地に自生することが多い木です。基本的には与えすぎない方が良いでしょう。

病害虫

病害虫にとても強いのですが、稀に葉の裏にハダニがつくことがあります。日頃から観察して発生初期に対処しましょう。

姫合歓木(ヒメネムノキ)の仲間

ネムノキ(合歓木)、コウライネムノキ(高麗合歓木)、など。

木々の小話
  • 合歓木(ネムノキ)の名前の由来


    合歓木(ネムノキ)の名前は鳥の羽の様な葉が夜になるとピタッと閉じる様子が、まるで寝ているように見えることが由来とされています。しかしそれなら「眠の木」という漢字になってもよい気がしますが、「合歓」という漢字には男女が夜に伴寝するという意味があるのだとか。昔人のロマンチックな洒落なのでしょう。
    冒頭の和歌に詠まれる「合歓の木」にもそうした隠喩が含まれていると解釈されていて、つまりは恋の歌を合歓の木で表現した一句なのです。
姫ネムノキの詳しいお手入れ

姫ネムノキ(姫合歓木)に適した用土

一般には赤玉単用または、水はけを考慮して砂を混用したもの使用します。「石木花の土スタンダード」が適します。

植え替え

およそ3年に1回を目安に植え替えます。丈夫で根詰まりによるるトラブルは起きにくい樹種ですが、根が回りすぎると水はけが悪くなります。適期は春先ですが、植え替え後はあまり寒さに当てないように気遣いましょう。また太い根をあまり切り詰めすぎないようにするのもポイントです。

樹形を維持する方法

剪定
自然樹形でも十分に雰囲気のある姿を楽しむことが出来る点が魅力です。大きくなりすぎるのを防ぐために、4月頃に枝が伸び始めたら新梢の1節ほどで剪定しておきます。

育成のポイント

◯日光をよく好みますので明るい環境で育成しましょう。また、基本的に暖地性の樹木なので冬の寒さは苦手です。屋外管理の場合は気温が下がりきる前に保護してあげましょう。

◯夏の水切れに注意します。朝に水をやっても夕方乾いてしまうようなら置き場所を工夫し、できるだけ涼しいところで管理しましょう。

◯肥料を好みますので、定期的に与えましょう。

◯特に屋内管理の場合は日照や風通しの条件が悪くなりやすいため、活性剤を定期的に与えることでより健やかに育成できます。

肥料・活性剤