咲く花は
移ろふ時あり
あしひきの
山菅(やますが)の根し
長くはありけり

万葉集 大伴家持

リュウノヒゲ

光沢があり、線形で細長く、長さ10 - 20 cmほどになる。黒竜は葉が黒色の品種です。
初夏の頃、葉の間から10cmくらいの茎を伸ばして先端に薄紫の花を咲かせます。まれに他の季節に咲くこともあります。花付きはあまり良くありません。
花後に美しい瑠璃色の実をつけます。
耐寒性
水やり
日光
肥料
日本庭園などでも親しまれているリュウノヒゲ。その中でもひときわ特異な、漆黒の葉をもつ黒竜。流麗に伸びる黒い葉姿はモダンな印象です。盆栽の「添え」としても優秀で、一緒に飾ると木をよく引き立ててくれます。リュウノヒゲは常緑性で冬も落葉しないため、通年伸びやかな佇まいが楽しめるうえ、非常に強健な性質なので、植物ビギナーの方にもおすすめです。
リュウノヒゲの育て方

置き場所

自生地は山中の日陰ということもあり、半日陰で元気に育ちます。基本的にとても強健な性質で、どのような環境にも順応する丈夫さがあります。しかし、春や秋は出来るだけ明るい場所で育成するといいでしょう。

屋外の場合

柔らかな風や、優しい雨は植物を十分にリフレッシュさせてくれます。夏は日差しが強く葉焼けの原因となるので注意が必要です。

「春・秋」

日当りの良い場所で育成しましょう。

「夏場」

夏の強い直射日光は葉が傷んだり、枯れたりする原因となるので避けましょう。日陰になる場所に移動するか、すだれや遮光ネットで直射日光を遮るなど工夫が必要です。

「冬場」
寒さには強く、寒害の心配はそれほどありません。しかし用土が凍結して乾燥してしまうとよくないので寒風や霜からは保護しましょう。ムロや半屋内(寒い場所)などで管理することをオススメします。

屋内の場合

屋内で管理する場合、風通しの確保が重要になります。エアコンの風 が直接当たる場所や、直射日光が長時間当たるなど極度に気温の上がる場所は避けてください。たまに外の空気に当てたり、雨に当てたりしてあげると植物はリフレッシュできて元気に育ちます。

基本的には半日陰や明るい日陰を好みます。

「春・秋」
日当りの良い場所で育成しましょう。長く元気に育成するために、鑑賞時のほかは屋外管理推奨です。

「夏場」
優しい日当たりで風通しのよい場所で管理します。窓辺に置く場合には、レースのカーテンなどで直射日光をやわらげてあげると良いでしょう。夏場は乾きやすくなるので、水枯れにも注意が必要です。

「冬場」

暖房の効いていない場所など寒いところで管理しましょう。低温を体験すると春の芽吹きや花付きがよくなります。基本的には屋外(ムロやハウス)での管理を推奨いたします。

健やかに育成するために、下記ページもご覧ください。
→植物の冬越しについて

水やり

基本は乾いたらたっぷり与える様にします。特に春の成長期(4~5月)は乾きやすいのでたっぷりあげましょう。水やりの目安は、春秋は1日1回、夏は朝夕の1日1~2回、冬は2〜3日に1回です。基本はよく観察して乾いてきたら潅水します。

どうしても乾きやすい時期や外出時などは腰水という方法が有効です。

みずやりのタイミング

腰水について

肥料

4〜10月は月に1回の頻度で液肥を与えます。 ※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。 ※置き肥の場合は真夏と梅雨を除く4~10月の期間に月1回ほど、固形肥料を与えます。

病害虫

病害虫に強く、めったに虫が付くことはありませんが定期的にチェックしましょう。

→病害虫について

リュウノヒゲの仲間・別名

タマリュウ・ジャノヒゲなど。

木々の小話
  • 万葉集にも詠まれたリュウノヒゲ。

    日本での古名は「やますげ」であり、万葉集には14首もの歌が詠まれています。冒頭の和歌の訳は「咲く花は、色あせてしまうことがあります。山菅(やますが)の根は、長く生きているものです。」

    この詩は大伴家持が自然が移ろってゆくことを悲しんで作ったと言われています。



リュウノヒゲの詳しいお手入れ

リュウノヒゲに適した用土

一般には赤玉単用に桐生砂、鹿沼土などを配合した水はけの良い土を好みます。

☆「石木花の土」が適します。

植え替え

植えつけ、植え替えはの適期は3月~4月頃です。
根の成長は旺盛なので、2~3年に一度を目安に植え替えると元気に成長します。

古葉とり

株が成長するにしたがって古葉が出ますので、枯れた葉は取り除いておきましょう。

育成のポイント

◯植物に四季を体感させてあげることで末永く健康的に育成できます。

◯夏の水切れに注意します。朝に水をやっても夕方乾いてしまうようなら置き場所を工夫し、できるだけ涼しいところで管理しましょう。どうしても乾いてしまう場合は腰水でしのぎます。※腰水の常用はNGです。あくまで暑い期間限定にしましょう。

腰水とは?

◯肥料を定期的に与えましょう。

〇古葉とりをおこなって、すっきりさせてあげましょう。

◯特に屋内管理の場合は日照や風通しの条件が悪くなりやすいため、活性剤を定期的に与えることでより健やかに育成できます。

肥料・活性剤