立田川
もみぢ乱れて
ながるめり
渡らば錦
なかやか絶えなむ

古今集巻五

ヤマモミジ

手のひら状に切れ込みの入った葉。秋には鮮やかに紅葉します。
白い小さな花をつけますが、鉢植えではあまり咲きません。
ブーメラン状の羽の付いた種をつけます。
耐寒性
水やり
日光
肥料
秋の紅葉狩りは日本の秋の風物詩になっていますが、この風習の起源は古く、奈良時代から始まったとされています。また、全国の寺社仏閣等にモミジの名所が数多く存在することから、いかに長い時代愛されてきたのかが伺い知れます。

また、盆栽としても人気の樹種で、夏の爽やかな緑、秋の鮮やかな紅葉、冬の寒樹姿など、四季折々の姿を楽しめます。秋には室内で紅葉狩りというのも風情があって素敵です。
ヤマモミジの育て方

置き場所

屋外の場合

基本的に風通しのいい明るい日陰や、半日陰での管理が適します。春先は優しい日に当て、日差しが強くなってくる5月ごろから半日陰に移します。乾燥には弱いため、強い西日や夏の直射日光には注意しましょう。

 

【夏場】

風通しのよい半日陰または明るい日陰で管理します。強い直射日光や西日は葉焼けや急激な水切れの原因になるので避けます。よしずや遮光ネットなどを用いて日陰をつくるのもオススメです。

【冬場】

自然界と同様に、しっかり冬を体験させる必要があります。屋外管理で問題ありませんが、寒風や霜からは保護しましょう。ムロや半屋内(寒い場所)などで管理することをオススメします。なお、落葉後は日光に当たらなくても特に問題ありません。

 

屋内の場合

屋内で管理する場合、風通しの確保が重要になります。たまに外の空気に当てたり、雨に当てたりしてあげると植物はリフレッシュできて元気に育ちます。

エアコンの風邪 が直接当たる場所や、直射日光が長時間当たるなど極度に気温の上がる場所は避けましょう。

 

【夏場】

優しい日差しが入るような、風通しのよい場所で管理します。夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるので、レースのカーテンなどで遮光してあげると良いでしょう。また、しめきった部屋では蒸れて痛んでしまう可能性がありますので、できるだけ風を通してあげると植物に優しい環境になります。

【冬場】

5℃以下の環境で冬を体験させる必要があります。11月~2月の間は屋外に近い環境で育成しましょう。ヤマモミジは落葉樹なので、寒さを体験すると紅葉し、そのあと葉を落とします。落葉後は日光が当たらない環境でも問題ありませんので、寒い場所で管理しましょう。

 

水やり

水やりの目安は、春秋は1日1回、夏は朝夕の1日2回、冬は2〜3日に1回です。特に夏場の水不足は葉焼けの原因となります。美しい紅葉のためにも夏の水やりには気を配りましょう。また、暑い時期の葉水は、葉の乾燥防止や健康維持に効果的です。夕方に霧吹きやジョウロで葉水を与えましょう。

→みずやりのタイミング

 

肥料

芽だし後、葉が固まる4~7月頃と、暑さが和らぐ9~10月頃、週1回を目安に液肥を与えます。
より健やかに育成するために、肥料は効果的です。

※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。

※置き肥の場合は真夏と梅雨を除く4~10月の期間に月1回、固形肥料を与えます。

 

病害虫

アブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシが付くことがあります。

梅雨など、高温多湿の時期はうどんこ病に注意します。

 

ヤマモミジ(山紅葉)の仲間

イタヤカエデ、トウカエデ、ウリハダカエデ、コミネカエデなど

 

木々の小話
  • もみじの歴史

    もともと「もみじ」は特定の樹種に付けられた名称ではないことをご存知でしょうか。本来「もみじ」とは様々な樹木の葉が紅葉(こうよう)、もしくは黄葉(おうよう)する様を表現した言葉だったのです。モミジは、多くの木々の中で群を抜いて美しい紅葉だったため、いつしか“紅葉=もみじ”として固有名詞になったそうです。

    また、モミジと並んで美しく紅葉する「楓(かえで)」がありますが、実は植物学上の区別がありません。しかし、特に盆栽界で両者を慣例的に区別し、葉の裂け方の違いでおおまかに分類していました。やがて中国から唐楓(とうかえで)が入ってきたことで、盆栽界では3裂した葉を持つ唐楓を「カエデ」、5裂以上の葉を持つものを「モミジ」と表現するようになったそうです。

    古来より愛されてきたモミジは日本の秋の象徴としてこれからも受け継がれ、愛されていくことでしょう。。
ヤマモミジの詳しいお手入れ

ヤマモミジに適した用土

基本的には赤玉土を主体に砂を2~3割混ぜた混合土を使用します。

「石木花の土」「石木花の土プラス」が適合します。

 

 

植え替え

ヤマモミジの植え替えの時期は2~3月。落葉している状態で行います。葉がついた状態での植え替えは木にダメージを与えることもあります。2~3年おきを目安に行うといいでしょう。

 

種まき

ヤマモミジの種子を採取(3月頃)したら、用土の上に適当な間隔をあけてまきます。用土は赤玉土単用(1~3㎜の小粒)などでも可能です。種をまいた後は乾燥しないよう、常に用土が湿っているように注意してください。ヤマモミジの発芽は3月下旬から4月にかけてなので、その時期に合わせて種をまくといいでしょう。

 

挿し木

ヤマモミジの挿し木は古枝挿しなら3月頃、新梢挿しなら6~7月頃が最適な時期です。挿した後3~4日程は日陰で管理し、その後は風のない半日陰に移動します。新芽が伸びてきたら日の当たる場所に移動してください。

ヤマモミジの育成のポイント

○植物に四季を体感させてあげることで末永く健康的に育成できます。特に冬はしっかり休ませてあげましょう。

 

○鮮やかに紅葉させるには、夏場の管理が重要です。夏は直射日光を避けた、明るい日陰や半日陰で管理します。よしず等で日陰を作るのもいいでしょう。

 

○乾燥に弱いので、水切れさせないように注意します。朝に水をやっても夕方乾いてしまう様なら置く場所を工夫し、出来るだけ涼しい所で管理しましょう。どうしても乾いてしまう場合には、腰水で凌ぎます。※日々の育て方をご参照ください。

 

○暑い時期は朝や夕方に葉水をするのも大変効果的です。

 

○屋内管理の時間が長いと、徐々に元気がなくなってしまいます。できるだけ自然の風に当てて育てるよう心がけましょう。雨の日は外に出して雨に当ててあげたり、夜は夜露に当てたりするとリフレッシュできます。

 

○活性剤を定期的に与えることで、より健やかに育成できます。

→肥料・活性剤